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斑鳩というと、法隆寺だけを見て帰られる方が多いんですが、その周辺の里山は自然あふ
れるのどかな地です。 ぜひゆっくりウオーキングして、はるか古代に思いをはせてください。 |
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午前9時、JR法隆寺駅出発
まず法隆寺を目指す |
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誰も知らずに踏まれている南大門の鯛石
実は法隆寺を水害から守る役割をしている印であるそうな 法隆寺の中を拝観すると一日でも見足りない 今日は時間がないので、仏様におわびして次を目指す |
南大門から西に、築地塀を右にまがり塀にそってあがっていく 木々の中にひっそりと、ウオーナー塔が現れた。 第二次世界大戦の折りに、奈良や京都を爆撃しないように 守り抜いたというウオーナー博士の塔だ この方がいなければ、今の奈良や京都はなく 日本人の歴史自体がなくなってしまったかもしれない そんな偉大な方の供養がこんなにひっそりと行われているとは・・・ |
驚きながら、さらに進むとくずれかけた小屋に出合う なんとここは法隆寺の湯屋だった。 聖徳太子もここで湯浴みをしたのだろうか これも手つかずのままあるのが気になりつつ、竹藪を進む 竹で囲まれた地道が足に心地よい |
いきなり視界が開け、段々畑の緑が目に飛び込んできた 中央に、蓮が楚々と咲いていた。 蓮は、開くときに「ポンっ」と音がするそうだ 吉川さんが里山保全に一番力を入れているところ 思いを語る声にも力が入る |
小さくてかわいい仏塚古墳を左手に見ながら、 次に案内してくれたのは、鶏牧場・・・ 放し飼いの鶏が百羽近く、忙しそうに元気に歩き回っている 実は、私は鶏が大の苦手だ。怖い・・・。 そうとは知らずスタスタ奥に進む吉川さんと、牧場の西川さん 息を止め、目を四方八方に光らせ、つま先歩きで奥に進んだ ニワトリだけでなく、烏骨鶏や軍鶏、アヒル、鴨など数十種もいる。 牧場の名にふさわしく、いのししや兎まで。これも食べるのか? やっと小屋から出てきて大きく息をはいた 西川さんに産み立ての烏骨鶏の卵を分けてもらい、先を急ぐ |
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再び山道に入り、案内されたのは、苔むした石の階段 なんと美しい・・。 「仮宿庵」という尼寺で、尼僧の葛本慈敬さんが迎えてくれた 本堂にお参りし、美しい日本庭園に暑さを忘れ、一息する |
そこからいったん市道に出て、今度は古い町並みへ 土塀や白壁の古い民家群が郷愁を誘い、何ともいい感じ 三井の井戸に案内された 奈良朝以前ともされる古井戸らしいが、なんと壁面が陶器で出来ている 一つひとつ焼いて積み重ねてきて出来た井戸に、当時どのような思いを 込めていたのだろうか そこから斑鳩溜め池に出て、思わず目を見開いた 堰堤から斑鳩のまちが一望出来る、すばらしい眺めだ 眼下に法隆寺の五重塔も見つけながら、やっと持参のおにぎりにありつく |
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