奈良っこトップページ > 特集ページ一覧 > お葬式考 > お葬式のかたち

お葬式のかたち

近年、広く訃報を告知する一般葬を敬遠し、近親者だけで行う家族葬や宗教にこだわらない無宗教葬にするなど、葬儀のスタイルも様々になってきた。
しかし、世間の流れに合わせるのではなく、メリット・デメリットを知り、自分と家族の価値観に照らし合わせて決めることが大切だ。


一般葬 友人、会社、近所の方など参列者を制限せずに集う従来型の葬儀。お世話になった人に最後の挨拶をしてもらえ、社会的なけじめがつく。参列者への挨拶やお礼などで慌しく時が過ぎ、ゆっくりと別れの時間を取れなかったという声も。
家族葬 家族や親族、親しい知人などに限定した小規模な葬儀。
一般葬に比べて参列者を気遣う時間が少なく、故人との最期の時間をゆっくり過ごすことができる。一方、葬儀後に訃報を知った人が「なぜ教えてくれなかった」と不満を言ってきたり、後日弔問に訪れたりと、遺族が対応に追われて葬式からなかなか気持ちが切り替わらないケースが少なくない。

こんなお葬式も

無宗教葬
(オリジナル葬)
偲ぶ会・お別れ会 自然葬 荼毘(だび)葬
(直葬)
宗教的な色を抜き、故人が好きだった曲を流して見送る音楽葬など、形式にこだわらず故人らしさを取り入れた自由な葬儀。 ホテルやレストランを会場に、故人の知人や友人を招いて会食。親族のみで行う密葬の後に組み合わせることが多い。思い出の写真を飾るなど形式が自由で、穏やかな雰囲気。 遺骨を海や川に散骨する海洋葬や、土に埋葬し墓標の代わりに樹木を植える樹木葬など、自然に帰す考え方の葬送。遺骨の一部は墓に埋葬せずに自然葬を行うなど、組み合わせることも。 儀式を省き、火葬のみ。希望により枕経や炉前法要も可能。昔から生活困窮者や身元不明者などに対して行われていたが、近年、宗教離れや無縁社会、孤独死の増加などを原因に都心で増加傾向にある。

※葬儀の名称は葬儀社によって異なる場合があります。

▲ページトップへ戻る

※上記内容は、『yomiっこ』2012年11月号から抜粋。情報は2012年10月現在のものです。