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葛粉はデンプンのなかで最も粒子が細かく、湯で溶かせば非常になめらかで、食欲がないときにぴったり。とろみがあるので冷めにくく体が温まり、カゼの初期の寒気やのどの渇きをいやし、消化吸収も良いという理由で、昔から飲まれているんだよ。 |
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葛粉の製造が行われるのは、吉野山周辺の冬の冷え込みが厳しい11月中旬から3月。工程中の雑菌の繁殖が少ないこの時期に、豊富な吉野の地下水のいで葛根を何度もさらす。こうした条件で精製することを「吉野晒し」と呼び、出来上がった良質の葛粉を「吉野本葛」という。古来からの自然製法で作られた、添加物を一切含まない自然食品である。 |
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一般に使用されている「葛粉」の多くは、甘藷デンプン(さつまいも)を使用したものか、その混合物がほとんど。公正取引委員会の指導により、葛根からとったデンプンのみを「本葛粉」と呼び、「吉野本葛」と明記することができる。葛粉がとれる量は、葛根量の約1/10。その貴重さから「白いダイヤ」とも呼ばれる。 |
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