厳しい寒さとともに最盛期を迎える酒造り。
蔵には米を蒸す大きな湯気が立ち上がり、甘い香りが漂いプチプチと酵母の音が聞こえてくる。日本清酒発祥の地と言われる奈良、酒米どころ伊賀と個性豊かな蔵々へ。酒造りの現場で、蔵人の熱意と緊張感を間近に体感し、一味違う日本酒を楽しもう。
精米歩合や水温などを鑑み、目標の吸水率になるよう秒単位で徹底管理し洗米・浸漬。これが酒造りの鉄則。
甑(こしき)という大きな蒸篭で蒸す。蒸し上がったら広げて冷ます。
麹室で冷ました蒸米に麹菌を均一に散布、もみ、温度・湿度を管理し育てる。
麹・蒸米・水に酵母を加え酒母を育てていく。
この酒母に麹・蒸米・水を段階的に加えもろみを仕込む。
20日~30日ほどかけて発酵し完成したもろみを搾る。
創業290余年。がんこ一徹の気質であった初代利兵衞の意志を受け継ぐ伝統の酒「御代菊」を代表に、果実を彷彿とさせる香り豊かな大吟醸「白檮」や純米吟醸酒「利兵衞」がおすすめ。大和三山に囲まれた土地、周辺には多くの歴史スポットがあるためハイキングや観光を兼ねて訪れる人も。
[ 日時 ] | 通年 |
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[ 予約 ] | 1週間前までに予約 |
[ 定員 ] | ~20人 |
[ 内容 ] | 蔵見学、利き酒(夏季/マッチングゲーム)、販売 |
[ 料金 ] | 500円(純米・倭300ml付き) |
[ 時間 ] | 1時間 |
[ 交通 ] | 近鉄畝傍御陵前駅から徒歩5分 |
二上山の麓。山廃・水もと仕込み等、伝統の技を守る。香り高い大倉本家代々の味「金鼓」と、若き蔵元が挑戦を繰り返す「大倉」と個性あふれる酒にファン多し。芳醇で幅のある山廃の味わいをぜひ。
[ 日時 ] | 通年・午後 |
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[ 予約 ] | 要予約 |
[ 定員 ] | 5人~20人 |
[ 内容 ] | 蔵見学、利き酒、販売 |
[ 料金 ] | 無料 |
[ 時間 ] | 1時間 |
[ 交通 ] | JR五位堂駅から徒歩10分 |
葛城山麓で樹齢300年の梅の古木が見守る老舗蔵元。明治26年創業以来、“少量高品質”の心地よい余韻を残す“旨口”にこだわり続ける。日本酒ベースのあらごし梅酒やゆず酒などリキュール類も好評だ。
[ 日時 ] | 3月~4月、平日の午後 |
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[ 予約 ] | 2週間前までに予約 |
[ 定員 ] | ~20人 |
[ 内容 ] | 蔵見学、利き酒・販売 |
[ 料金 ] | 見学・利き酒共に無料 |
[ 時間 ] | 約1時間 |
[ 交通 ] | 近鉄新庄駅から徒歩15分 |
家康に「奈良酒をもって最上となす」と言わしめた大和の酒造りを守りつつ、今風な酒も醸す。最新機器導入の一方で木桶仕込みにも挑み、県花「奈良の八重桜」を酵母にした酒を生むなど創意研究に富む蔵。
[ 日時 ] | 2月の土・日曜13:30~ |
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[ 予約 ] | 要予約 |
[ 定員 ] | ~50人 |
[ 内容 ] | 酒造りの映像鑑賞、蔵見学、利き酒、販売 |
[ 料金 ] | 500円(オリジナル猪口付き) |
[ 時間 ] | 約2時間 |
[ 交通 ] | 近鉄奈良駅から徒歩20分orバス「福智院町」下車すぐ |
代表銘柄の「豊祝」は、豊かな香りと淡麗ですっきりしたのど越しが特徴。見学内容は時期によるが、蒸し米に触れるなど、見るだけでなく体感できるのが特徴だ。しぼりたての試飲も楽しみ。麹室も見学できる。
[ 日時 ] | 平日10:00~18:00 |
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[ 予約 ] | 前日までに要予約 |
[ 定員 ] | ~40人 |
[ 内容 ] | 座学、蔵内見学、利き酒、販売 |
[ 料金 ] | 無料 |
[ 時間 ] | 約1時間 |
[ 交通 ] | 近鉄奈良駅からバス「上三橋」下車徒歩5分 |