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宇陀川をへだてて対岸に立つ弥勒大磨崖仏(みろくだいまがいぶつ)は国史跡で、その巨大さと美しさは石仏中の傑作といわれる。石英安山岩に彫られた高さ約14mの弥勒菩薩像で、1209年(承元3)に宋人の石工である伊行末(いのゆきすえ)とその一派が彫刻したとされる。
境内には見事な枝垂桜(しだれざくら)があり、花咲く頃は多くの観光客で賑わう桜の名所である。
寺伝によると、7世紀後半、白鳳時代に役行者によって開かれ、824年(天長元)に空海が一堂を建て、慈尊院弥勒寺と名付けたのが始まりとされ、古くから室生寺の末寺として、「室生寺の西門」と呼ばれたという。
1900年(明治33)に火災に遭っており、現在の伽藍はその後に整えられた。 |
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▽データ |
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所在地 |
宇陀市室生区大野1680 |
山号 |
楊柳山 |
宗派 |
真言宗室生寺派 |
本尊 |
木造弥勒菩薩立像 |
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●参考文献/網干善教監修『奈良まほろばソムリエ検定』、奈良県歴史学会『奈良県の歴史散歩』、前川久夫編集『奈良大和路の古寺』
●初書/2007-09-15-IT |
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