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創建については白鳳期。縁起によれば、天智天皇の時代、この地で光明を放つ大石が掘り出され、仏の姿に似ていたので、天皇はこの石に弥勒仏を彫らせ、堂を建てて祀ったという。
中将姫が曼荼羅図を織るとき、化女(けじょ)があらわれて蓮糸を井戸で五色に染めたという伝承の井戸(中将姫の染の井)が境内にあり、別名を染寺ともいう。
その後の沿革は明らかではないが、現在の堂宇の大半は、江戸末期の文化年間(19世紀初頭)に聖阿によって建てられた。
1991年(平成3)には、弥勒堂の建て替えにともなう発掘調査で、白鳳期の弥勒石仏が出土し、石光伝説を裏付けるものとして注目された。 |
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▽データ |
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所在地 |
葛城市染野 |
別名 |
染寺 |
山号 |
慈雲院 |
院号 |
善照律院 |
宗派 |
浄土宗 |
本尊 |
弥勒堂…弥勒菩薩
常行堂…阿弥陀如来 |
札所 |
関西花の寺第20番札所 |
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●参考文献/駒敏郎著『奈良の寺』、前川久夫編集『奈良大和路の古寺』、奈良県歴史学会編『奈良県の歴史散歩』、網干善教監修『奈良まほろばソムリエ検定』 ●初書/2007-09-10-IT |
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