平群町/寺院 エリア広域/生駒・斑鳩 毘沙門天、聖徳太子、信貴山縁起絵巻
◆朝護孫子寺 ●ちょうごそんしじ ●生駒郡平群町信貴山
聖徳太子が蘇我氏と物部氏の戦いの際に、当地で毘沙門天王を感得し、その加護で蘇我氏が勝利したことから、当地を信ずべき貴ぶべき山・信貴山と名づけ、毘沙門天王を祀るために寺院を建立したことから始まる。
毘沙門天を感得したのが寅の年、寅の月、寅の日であったと伝えられることから、境内には「福虎」と称される虎の張子が置かれており、毎月三日と寅の日は縁日とされ多くの参拝客で賑わう。
朝護孫子寺の名は、命蓮が醍醐天皇の病気平癒を祈願し霊験があったことから、朝廟安穏・守護国土・子孫長久の祈願所として「朝護孫子寺」の勅号を賜ったという。
戦国時代には山頂に信貴山城が築かれ、1577年(天正5)に当時の城主・松永久秀と織田信長の間で信貴山攻防戦が起こった。信長が久秀を滅ぼし、信貴山城を攻略。寺も消失するが、豊臣秀頼によって再建された。
寺宝の『信貴山縁起絵巻』は国宝に指定されており、日本の絵巻物の代表作といわれる。平安時代後期、12世紀の成立とされ、通常の寺社縁起のように開山の縁起を記したものではなく、平安時代中期に信貴山で修行してた中興の祖・命蓮に関する説話を描いている。
▽データ
所在地 生駒郡平群町信貴山2280-1
別名 信貴山寺、志貴山寺
山号 信貴山
宗派 信貴山真言宗(総本山)
本尊 毘沙門天王
TEL 0745-72-2277
URL http://www.sigisan.or.jp/
朝護孫子寺 朝護孫子寺 朝護孫子寺 朝護孫子寺
●参考文献/駒敏郎監修『ひとり歩きの奈良』、網干善教監修『奈良まほろばソムリエ検定』、朝廣佳子編集『yomiっこ2006年4月号』、朝廣佳子編集『yomiっこ2007年1月号』  ●参考HP/信貴山  ●初書/2007-09-01-SH
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